平成26年10月よりスタートした「湖山池遊覧語り部」の中で新たに生まれた「青島と矢山」の昔話
昔むかし、因幡の国の鷲峰山は「うら~より高い山はあらへん」と周りを見渡して自慢をしとった処、伯耆の大山が「わしのほうが高いで~」と言いだしたもんだけ、「なにいよ~だいな、うら~の方が高いわいや」「いやいや鷲峯山さんや、わしのほうが高いわいや」と言い争いになり、どっちが高いか、「背比べをしようや」と言うことで、背比べしただって、そしたら、チィート、鷲峰の方が高かっただって。「や~み~、大山さん わしのほうが高いで」鷲峰は勝ったもんだけその夜、酒を飲んでぐっすり寝ただって。大山はたいそう悔しがり、夜も寝れん。
そこで大山は、ヌキアシ・サシアシ・シノビアシで近づき、寝てる鷲峯山の頭をコッソリ、削っていったそうな。 そしてあくる日「鷲峯さんやもう一度背比べをしようや」と言って背比べしただって、今度は「大山」の方がチィート、高かったので「あれいみ~やっぱりワシの方が高いがな~」といって自慢をこいたそうです。
負けた鷲峯山は「なんでわしが大山に負けただいや」、悔しくって悔しくっておさまらんもんだけ、近くにある山を腹たちまぎれに蹴とばしただって。蹴とばされた山は可哀そう、てっぺんが吹っ飛んで、平らになっただって。
見てください。あの山・矢山です。
飛んでいった部分はどこに行っただろう。 ヒュ~ンと飛んで日本一の池に落ちただって、そして出来たのがあの「青島」ということです。