鳥取平野の西側には日本で湖沼と呼ばれている中で一番、面積が広い「湖山池」が広がっています。
中世までは日本海の入海でしたが、戦国時代の終りごろ、鳥取砂丘の砂が活発に移動して日本海と
繋がっていた水路が砂に埋まり、切り離されて池になったと言われています。
池になることで、海水から汽水に変わり、湖山池特有の漁法「石がま漁」が江戸時代より行われ、
現在でも、厳冬期に行われていて鳥取の冬の風物詩になっています。
湖山池には5つの島が浮かんでいて、春には桜で彩られる「青島」、昔話「湖山長者」の猫にまつわる
「猫島」、サルを放したことのある「津生島」、鳥のフンで高木が生えなくなった「団子島」、
鳥が羽を休める「鳥ヶ島」、湖沼の中に5つも島があるのは全国的にも珍しいです。