多くの観光客で賑わう鳥取砂丘の中でも、余り人の歩かない砂丘西側の砂丘植物群近辺では厳しい砂丘環境に適応した多くの昆虫たちが棲息しています。
時間があれば砂丘散策しながら見つけるもの楽しいものです。
鳥取砂丘地内で生息が確認されている昆虫は13目130科約600種です。代表的な昆虫を紹介します。
ハマベウスバカゲロウ(絶滅危惧種Ⅱ種)の幼虫(アリジコク)
時期:春から秋まで
ウスバカゲロウが蛹のときの繭玉
盛夏に羽化する
キンモウアナバチが巣穴にバッタを運ぶところ
時期:7月中旬~10月上旬
カワラハンミョウ(絶滅危惧種Ⅱ種)
時期:7月中旬~9月中旬
オオモンツチバチ(卵を産むとき砂に潜る)
砂に潜る行動は感動ものです
時期:7月~10月
イソコモリグモ(絶滅危惧種Ⅱ種)
(産卵後子クモを抱いて育てる)
時期:4月中旬~11月上旬(子育ては4月)
アリバチ(蟻のようだが蜂です)
時期:6月~10月
オオハサミムシ(サソリに似ているが毒はありません)
時期:6月~9月(主に夜)
ヤマトマダラバッタ (砂と同じ体色・擬態)
準絶滅危惧種
時期:6月~10月
鳥取砂丘は全国の海浜海岸が開発で失われつつある中、特別自然保護地区として、良好な状態で残されているため、あまり人々が歩かない、砂丘の西エリアで絶滅危惧種の昆虫も比較的観察できます
鳥取砂丘での昆虫観察で注意点 ・・・・捕獲持ち帰りは禁止